拠点について

 eラーニングは、注目されて10年以上経過し、珍しい学修方法ではなくなりましたが、大学教育で活用できているとは言い難い状態です。大学の経営陣が費用対効果や教育の質保証を期待して、eラーニングを組織的に導入したいと願っても思ったように推進できない状況にあると思います。
そのような停滞状況において、「教育の質的転換への好循環」を確立させるためには、教員や職員の手間を極端に増やさずに運用できるICTツールを全面的、あるいは部分的に活用するのが効果的であります。eラーニングのみで対面式の少人数教育に勝るとは言えませんが、例えば、反転授業等の手法を上手に導入しますと、教育の質を格段に向上させることができると思います。

 しかしながら、ICT活用の知識やスキルは、インターネットの発展と共に絶え間なく変貌し続けておりまして、ICTを教育に活用できるシステムを構築し、それを維持することは容易ではありません。また、協同学習等のアクティブ・ラーニングを、組織的に且つ効果的に利用することも容易ではありません。それらを多くの大学で組織的に利用して教育改革を実現するためには、全国の大学が有する知識やスキルを誰でも習得できる教育関係共同利用拠点(施設)が役立つと考えられます。

 本拠点の目的は、ICT活用教育を実践するための知識・スキル・ノウハウ等を多くの大学間で共有しながら、教員・職員のための質の高い体系的な研修プログラム・研修教材の開発、研修会・講習会の実施、及び教員・職員を支援するためのシステムや学修教材の開発を、共同利用を目的として推進することであります。


取組

  1. ICT活用教育の手法習得のための研修会・講習会等
    • 初年次教育、キャリア教育等でICT活用教育の手法を用いた質の高い教育ができるようになることを目指した研修会等を開催して、大学教育の改善に貢献します。
    • 研修会等を担当する講師(ICT活用教育FD/SD専門家)のための教育スキルアップ研修会等も企画・実施します。
    • 研修会等は原則本学の高機能なPCを備え付けられた施設で実施するが、他大学等に講師を派遣する出前講習会も実施します。
  2. 拠点の環境の整備と拡充、及び共同開発研究
    • 初年次教育、キャリア教育等のアクティブ・ラーニング用教材を、共有教材として共同開発します。
    • 研修評価や授業評価を支援する授業パフォーマンス評価システムを構築し、本拠点の利用教員のサポートを行います。
    • 共同利用LMS、教材データベース及び先端的ICT活用教育演習機器等を整備・拡充して、利用実践規模や範囲を拡大します。
  3. 本拠点の組織及び運営体制とICT活用教育FD/SD専門家の育成
    • 本拠点の主な活動は佐賀大学のクリエイティブ・ラーニングセンターとし、ICT活用教育共同利用拠点運営委員会を置いて運営します。運営委員は佐賀大学の教員、特任教員、技術職員及び連携大学や企業等の教員等(専門家)で構成します。
    • 講習会等の講師や共同開発研究者の募集及び登録を行います。
    • ICT活用教育コーディネーターは、センター長とともに、本拠点全般の推進とコンサルティング、研修会等の企画・実施、LMSの導入、反転授業やPBL/TBLの導入などを推進します。
    • 高度情報化社会の教育に必要な高度な映像教材や3DCG教材の作成とその利用における最先端のICT活用教育のFD/SDを推進するために3DCG教材クリエイターや映像教材クリエイターのFD/SD専門家を配置し、本事業の特徴となる良質のICT活用教育FD/SDを提供します。
  4. 広報・調査・効果の検証
    • 全国の大学のICT活用教育の実施状況やスキル等を調査します。
    • 教育関係共同利用拠点の成果をPDCAサイクルに検証します。
    • 本拠点の活動・効果を周知させるための全国フォーラムを開催します。

クリエイティブ・ラーニングセンターの体制

<クリエイティブ・ラーニングセンター(通称:CLセンター)>

A

(平成28年9月21日制定)

第1条 趣旨
1 この規程は,佐賀大学全学教育機構規則(平成23年3月23日制定。以下「規則」という。)第4条の2の規定に基づき,クリエイティブ・ラーニングセンター(以下「センター」という。)の組織及び運営に関し必要な事項を定めるものとする。

第2条 業務
1 センターは,次に掲げる業務を行う。
 (1) ファカルティ・ディベロップメント及びスタッフ・ディベロップメントのための情報通信技術を活用した質の高い体系的な研修プログラム及び研修教材の開発並びに研修の実施に関する事項
 (2) 情報通信技術を活用した教育の質の向上及び普及に資する企画,教材開発,技術移転及び施設の利用に関する事項
 (3) 大学の教員及び職員の教育活動を支援するためのシステム及び教材の開発並びに研究に関する事項
 (4) 大学における授業,学修成果その他教育活動を評価する多面的な評価指標,評価方法の開発に関する事項
 (5) その他大学の教員及び職員の組織的な研修等の実施に関する事項

第3条 組織
1 センターは,次に掲げる構成員をもって組織する。
 (1) 佐賀大学全学教育機構組織運営規程(平成24年3月28日制定。以下「組織運営規程」という。)第6条に規定する情報通信技術活用教育支援室の構成員
 (2) 組織運営規程第8条に規定するコンテンツ共創ラボの構成員
 (3) その他必要な職員
2 前項第3号の職員は,次条に規定するセンター長の推薦に基づき,全学教育機構長が指名する。

第4条 センター長
1 センターに,センター長を置く。
2 センター長は,規則第11条に規定する情報通信技術活用教育支援室長又は規則第12条に規定するコンテンツ共創ラボ長のうちから全学教育機構長が指名した者をもって充てる。

第5条 副センター長
1 センターに副センター長を置く。
2 副センター長は,センター長の推薦を経て,構成員の協議により定める。
3 副センター長は,センター長を補佐し,センターの業務を整理する。
4 副センター長の任期は,2年とし,再任を妨げない。ただし,当該センター長の任期を超えることができない。

第6条 センター会議
1 センターに,センター会議を置く。
2 センター会議は,センターの構成員をもって組織する。
3 センター会議は,センター長が主宰する。
4 センター会議は,センターの業務に関する事項を協議する。

第7条 ICT活用教育共同利用拠点運営委員会
1 センターに,ICT活用教育共同利用拠点運営委員会(以下「運営委員会」という。)を置く。
2 運営委員会は,次に掲げる委員をもって組織する。
 (1) センター長
 (2) 副センター長
 (3) センターの構成員のうちからセンター長が指名した者
 (4) センターに係る事項に関し学識経験を有する者のうちからセンター長が指名した者
 (5) その他センター長が必要と認めた者
3 前項第3号から第5号までの委員の任期は,3年とし,再任を妨げない。
4 第2項第3号から第5号までの委員に欠員が生じた場合の後任者の任期は,前任者の残任期間とする。
5 前項第1号から第3号までの委員の数の合計は,委員全体の2分の1以下でなければならない。
6 運営委員会は,センター長が主宰する。
7 委員長に事故があるときは,副センター長がその職務を代行する。
8 運営委員会は,教育関係共同利用の実施に関する重要な事項を審議する。
9 運営委員会は,委員の過半数の出席がなければ,議事を開くことはできない。ただし,委員からの委任状をもって出席とみなすことができる。
10 議事は,出席した委員の過半数をもって決し,可否同数のときは,議長の決するところによる。
11 運営委員会は,必要に応じて,委員以外の者の出席を求め,意見を聴くことができる。

第8条 雑則
1 この規程に定めるもののほか,この規程の実施に関し必要な事項は,センター長が別に定める。